室長はいいねぇー

NHKで放送中の韓流ドラマ「美しき日々」。
毎週楽しみに見ている俳優さんがいる。
冬ソナで有名なチェ・ジゥ嬢? No
紅白にも出場したイ・ジョンヒョン嬢? No
主題歌も歌うリュ・シウォンさん? No
となると、残るはただ一人。そう、イ・ビョンホンさん。
 
といっても、韓流四天王と呼ばれる、素のイ・ビョンホンさんはどうでもよく、
あくまでも室長を演じる彼の演技に毎週釘付け。
くすくすと笑いながら。

以下、2005/1/14までの地上波放送内のネタバレ含む。
 
イ・ビョンホン演じるイ・ミンチョルは、韓国トップのビクトリーレコード社長の長男で、
企画室室長を務める(そのため社員からは室長と呼ばれている)。
バークレー大学でビジネスを学び、帰国後、経営手腕を発揮。
父親に実績を認めさせた彼は、会社の人事権を入手すると、
旧弊の幹部連を一斉に解雇し、ビクトリーレコードの革新を目指す。
 
常に感情を表に現さずクールであり、他者に望むのは服従関係のみ。
そんな彼だが、妹にだけはその氷の仮面を外し、うちに秘めた優しさを向ける。
ある時、マスコミ取材から有名歌手を逃すため、その歌手の囮に使ったキム・ヨンスと知り合うことになる。
母の面影を持つキム・ヨンスに触れ合うことにより、彼の氷の仮面も徐々に溶け始めるのだが・・・。
 
室長。彼は放置プレーヤー。
もう、チェ・ジゥ嬢演じるキム・ヨンスさんに対する放置っぷりは凄い。
っていうか、制作サイドぐるみで確信犯でそうやってるとしか思えない。
とくにここ何回かの、怒っているときの室長の放置っぷりたるや、もう。
(なのに、放置したことを後悔して、キム・ヨンスに会おうか会うまいか迷い、うろうろ室内を動き回ったり)
イ・ビョンホンさんのあの顔とあの物腰。そしてあの脚本が織りなす妙なる存在こそ、室長なのだ。

 
室長は、子供時代のトラウマ(?)で、子供の心根のまま氷の仮面を被ってしまい、
そのまま大きくなったとわたしは解釈するですよ。
そしてキム・ヨンスと触れ合い、その仮面がふいに外れるとき、
彼は子供のごとく行動する。
 
美大生(休学中)のキム・ヨンスに似顔絵を、(いきさつのある)小切手で書くことを依頼し、
「そんなに真面目な顔しないでください」(せりふの記憶曖昧)とキム・ヨンスに言われて、
ちょっと顔を振ったあとの表情が、前以上に真面目なお顔の室長。
描き終わった似顔絵を見て、
「これは買いたくないな、プレゼントしてほしい 」とおねだり、いや、宣言する室長。
 
オープンカーでキム・ヨンスをドライブに誘い、空のよく見える場所に車を止め、
不意にキム・ヨンスに覆い被さる室長。
一瞬あわてるキム・ヨンス。
実はシートのリクライニングを調節してあげていた室長。
 
会社を放り出して二人で海を目指してドライブ。不意に海が現れたとき、
「海だぁー!」と叫び、そのあと咳き込む室長。
 
港の市で、魚介を買おうとして、品定めをする二人。
生け簀でかに(エビ?)を物色中、不意に指を挟まれる室長。
あわてるキム・ヨンス。
・・・指がない。
と、曲げていた指を伸ばしてみせる室長(最初から挟まれてない)。
 
と、こんなエピソードが満載ですよ。
室長だけでご飯三杯はいけちゃう。
(ネットには、室長語録のページも存在するので、詳しく見たい人は検索してみると良いです)
 
今、ちょうど折り返しを迎えたぐらいなのでまだ、あと三ヶ月は室長語録を、いや「美しき日々」を楽しめる。