いつまでたっても偉そうだ

自転車で痩せた人 (生活人新書)

自転車で痩せた人 (生活人新書)

一見地味な表紙。だが作者は、クラッシャージョウやダーティーペアでお馴染みの
かの「高千穂遥」である。
で、タイトル通りに自転車に乗り続けて痩せた、ということだ。
どのぐらいやせたかというと、おくづけに著者近影があるのだが、
「おまえ、ほんとうに高千穂遙!?」
と驚がくするほどである。
頭を剃っているせいもあるけど、修行僧のような雰囲気。
かつて記憶にあったようなデブな感じは微塵もなくなっている。
(とはいっても自転車で痩せた方法は、普通の人にはなかなかマネしにくいのだが)
 
で、内容の三分の一は疋田智さんの言っていることと同じである。
もちろん、それが真理であるから同じ内容になるのも当然だが、
(高千穂遙自身も疋田智さんの著作で影響を受けたと書いている)
高千穂遙が書くと、常に上からモノを言っているように感じる。
疋田智さんの著作を読んだときは全然感じなかったのに、
高千穂遙の場合はものっすご〜く偉そうだ。
まぁ、それが高千穂遙の属性かも知れない。
 
ただ、実際に痩せたのは事実だし、現在も自転車乗り継続しているのは素晴らしい。
残りの三分の二は、自分自身の自転車の選び方や、店の選び方、
(スキーに凝っていた時と同様、最新最高のギアにこだわる処は相変わらずである)
乗車スケジュールとか、ツーリングについてとか。
入門書として最適とは思わないが(割と専門用語を解説なしに入れていたり)
読み物としてもなかなか楽しめる。
偉そうなところを除けばだが。