県民の義務は潮干狩りさ

他県の方はご存知なかろうが、千葉県民には義務がある。
それすなわち、年に一度、九十九里でのサザエの壺焼き&焼き蛤を食す。
または「潮干狩り」の決行である。
それを怠った者は落花生の皮むき千個の刑に処される。
ここ暫く、毎年皮むきで指先が痛くなることが多かったが、
今年は行ってきましたよ!! 潮干狩りに。
 
潮干狩りは春先にやるものと思われがちだが、
七月もぎりぎりシーズン中なのだ。
場所は機密、いや君津。真上から関東地図を見た場合、
横断道千葉側のすぐ下くらいである。
 
11時現着。サンダル、短パンに着替え、
片手に熊手と貝入れ網をもち、入場料1200円を払う。
そこは既に潮が引いた砂浜。メチャクチャ広い。
狩場に着くまで徒歩15分くらいかかる。
そして、遠浅の海の向こう、
遠くに霞む京葉工業地帯の工場が立ち並ぶさまは、
こんなところで潮干狩っても良いのかと思うぐらい
滅茶苦茶シュール。
 
さらに人は・・・いない。
すっごい少ない。
「鈴木さ〜ん」
と叫んで振り向いたヤツが数えられるぐらい少ないよ。 (鈴木さんご協力感謝)
だがそれはつまり、ライバルがいない分だけ、
オレ様のシジミが増えると言うことさ(ニヤリ)。
  
しかし考えが甘かった。
人が来ないと言うことは、すなわちキャツラもあまり
沢山の貝を蒔かないということだったのだ。
入場料を払うときに、係のおばちゃんが言ったものだ。
「今日は五番から六番の当たりが取れるよ」、と。
(砂浜に番号つきの杭が打ち込んであるのだ)。
しかし、そこでもなかなかアサリがいない。
 
バカガイやシオフキとよばれる貝は沢山いるのだが、
それはいわばキャツラの罠。
アサリをとりに来たのに別の貝をもってかえっても
無駄無駄である。(食えなくはないらしいけどね)。
  
かれこれ一時間。思ったほど成果は上がらない。
幸い天気は曇りだが、しゃがみっぱで、
熊手で砂をかくと腕も腰もだんだん痛くなってくる。
ついには膝をついて砂をかく始末。
その時気づいた。
 
こ、この体勢は・・・
 
恐るべし。
潮干狩り。それはリアルORZを体験できる場所。
 
(続く)