「ほんまもん」のギャグ?

NHK連続テレビ小説「ほんまもん」終了。
多分、連続テレビ小説史上初の
確信的裏ギャグドラマといっていい気がする。
具体的なあらすじは、以下のとおり。
(全部見たわけじゃないけど大体あってると思う)

祖母が死す直前、父親が作った料理を食べて
満足して死んだ姿を見て、主人公木葉(このは)は料理人を目指す。

大阪中の食材が集まる黒門市場の八百屋に下宿し、
短大と料理人修行に勢をだす木葉

ホテルのレストランに見習いとして就職が決まるが、
女上司にはめられ、リストラ。
精進料理で有名な、お寺に修行に入る。

そのころ、父親は50歳?にしてレストランを開業。
次第に評判を得るようになるが、かつての不倫相手に娘がいることが判明。
自分の娘では?という疑問を抱く。

レストランが京都でも評判の店になりかけたときに、舌癌
にかかる父親。
残りの自分の人生を、娘の料理の腕を鍛えるために使うと決意。
その甲斐あって、娘の腕は上がっていくが、
そのせいで手術が遅れることとなり、帰らぬ人となる。

父親が死ぬ間際になって、見舞いに来たかつての恋人と
その連れ子に、この娘は自分の娘かと尋ね、真相をしる父親と娘(木の葉の異母姉)。

これを知り、お嬢さんだった娘(異母姉)は陰謀家に大変身。
父の店を継いだ木葉に対して盗難事件、店の買収工作、
遺産相続問題等のさまざまな罠をしかけるが、
最終的には料理を食べさせることにより和解。

店は順調に発展、二号店もできるが、木葉
今の店のやり方に疑問を感じ、ひとり熊野に帰ってしまう。

奈良の自然の中で別の店を始めると言い出す木葉
周囲は猛反対するも聞く耳も持たない。
一号店、二号店をすて熊野で開店する。

なんのかんのといいつつ、結局店は繁盛する
ようになるが、それは夫と離婚してまでも
続けようとした結果であった。

が、ラスト一回前に突然夫は戻ってきて、
結局二人はやり直すことに。

最後はハッピーエンドといった感じで終わる。

毎回毎回、千住真理子のヴァイオリンにのせ、
なんらかのトラブルが発生するのだが、あらためて書いてみると、
このドロドロ加減ってすごいなぁ。
とても朝ドラとはおもえない。

しかも巻き起こるトラブルのほとんどは、
主人公木葉の作る料理で解決されてしまう。

一番すごかったのは、異母姉のエピソードで、
この役をやった女優さんの大根ぶりも手伝って、
シリアスを通り越してギャグへと化けてしまった。

いくら時報がわりのドラマとか、
毎日ちゃんと見てる人ばかりじゃないから複雑な話はやめて、
ステロタイプな話が多くなる、とはいっても、こんな脚本いまどきないだろう、
って思ったら、
脚本は「ケイゾク」で有名な西荻弓絵さん。

やっぱり、ねらってやったんだよなぁ。