くずきり うまっ!!

shink132005-04-15

「お茶漬け処 ぶぶ家」でたらふくぶぶづけを食べて満腹。
だがしかし、甘いものは別腹の人。
あるいは八坂神社巡りで疲れて、ちょっと一服したい貴方。
ここに寄っていこう。
 
御菓子司「鍵善良房」。
かつて、西村しのぶさんのサードガールで紹介された
甘露竹(短い竹筒に水羊羹が仕込まれており、ニョロリと出てくる奴)に
憧れて、いつか行きたいと思っていたお店だ。

サード・ガール (7) (Ship fresh comics)

サード・ガール (7) (Ship fresh comics)

(サード・ガール 第七巻 Part.50:「不思議の街のピアス」に掲載)
 
訪れたのは、真夏の午後二時過ぎくらいか。
やや時間が外れていることもあり、客は多くはない。
外の光のまぶしさにに比べて、店の中は少し暗く、
ゆったりとした雰囲気が漂っている。
真夏の熱にやられかけていた俺はほっとしたものだった。
メニュウをみると、「くずきり」というものが大きく載っていた。
器に氷水と一緒に浮かんだそれはとても涼しげで。
甘露竹は宅配してもらうつもりだったので、「くずきり」を頼んだ。
お茶と、サービスなのか干菓子が供された。
黒い盆の上にちょこんとおかれたクリーム色の小さなそれ。
食べてみると、すっとする甘さで疲れた体に染みる。
おそらく、和三盆で作られているに違いない(美味しんぼ知識)
 
しばらくして、それが運ばれてきた。
輪島塗のふたと組み合わされる「くずきり」のお椀と「黒蜜」の椀。
器の内側は黒色で、冷水と氷の間に漂う半透明の「くずきり」がとても映える。
麺類を食べる要領で、「くずきり」を割り箸ですくい、少しだけとろりした「黒蜜」につけて食べる。
 
くずきりうまっ!!
うっわ、大後悔だよっ!今迄「くずきり」を食べたことがなかったなんて。
黒蜜が絡んだくずきりは冷たく、歯ごたえから喉ごしまで、体験したことのないものだった。
結構、くずきりの量はあるのだけど、割とあっという間に食べきってしまった。
オカワリしたいという誘惑に打ち勝って、店をでる。
体温が下がって、疲れも回復した感じだ。
さぁ、次は清水寺を目指しつつ、迷路のような京都のまち歩きを楽しもう。
 
 
※後日、家に届いた甘露竹をニョロリと出来て、ちょっと幸せ。

ちなみに、こちらが鍵善のHPね http://www.kagizen.co.jp/index.htm